トラブルシューティング

【対処法】Windows10 バージョン20H2で古いNASに接続できない

こんにちはー!

こんな問い合わせがありました

ユーザー

Windowsアップデートしたら、急にNASに繋がらなくなったー!なんとかしてー😣😣

今回もまた苦戦したので、対応をまとめてみようと思います

NASに繋がらなくて困っている方は、ぜひ最後までお付き合いください✨

事象

WindowsUpdateを行った後、社内で昔から使用しているNASの共有

フォルダへアクセスできなくなった、という問題

ちなみに、Windows10のバージョンは以下の通りでした

  • 更新前:Windows10 バージョン1909
  • 更新後:Windows10 バージョン20H2
ユーザー

NASって何?🍆???

るらる
るらる
ちがいますよ!「Network Attached Storage」略してNAS(呼び方:ナス)というんです

ネットワーク経由で使える外付けハードディスクと思ってもらえればOKです

主に会社で、資料やデータの共有・バックアップのために使われていますね

結論

  • SMB1.0の有効化
  • Workstationサービスの再起動
  • ネットワークドライブ割り当てをやめる

詳細

SMB1.0の有効化

ユーザー

SMB?なにそれ?

るらる
るらる
「Server Message Block」の略で、ファイル共有やプリンター共有などを行うためのものだよ

最も古いバージョンが1.0で、古いNASの場合はSMB1.0でしか接続が

できないことがあります

Windows10の場合、このSMB1.0が無効となっている可能性があります

※セキュリティの観点から、SMB1.0は本来非推奨

まずはコントロールパネルを起動します

コントロールパネルの開き方は、検索バーで「コントロール」と検索します

もしくは、[Windows]キー + [R]でファイル名を指定して実行を起動し、

「control」と指定してOKします

コントロールパネルを起動したら、表示方法を「カテゴリ」から変更します

ここでは小さいアイコンに表示形式を変更します

プログラムと機能を選択します

Windowsの機能の有効化または無効化を選択します

SMB 1.0の機能にすべてチェックを入れ、OKを選択します

(下図赤枠内)

これでSMB1.0の有効化は完了です

Workstationサービスの再起動

ユーザー

Workstationサービスって何?

るらる
るらる
ネットワーク接続をサポートする機能のことだよ!共有フォルダを参照するために必要になるんだ

Workstationサービスを再起動することで、接続可能となる場合があります

再起動するためには、まずサービス管理ツールを起動します

起動方法は、タスクマネージャーを起動してサービスタブを選択し、

ウィンドウ下部にある「サービス管理ツールを開く」を選択します

または、コントロールパネルからも起動可能です

コントロールパネルを開き、管理ツールを選択します

サービスを選択します

サービスの中のWorkstationを選択し、右クリック→再起動を選択します

Workstationの再起動はこれで完了です

おそらくこの時点で、NASへの接続が可能となっていると思います

ただし、PCを再起動すると再び接続エラーとなる可能性があります

それを回避するために必要なのが、ネットワークドライブの割り当てをやめることです

ネットワークドライブ割り当てをやめる

よく業務で利用している人は、NAS共有フォルダをネットワークドライブとして割り当てて使っている方も多いと思います

今回の問題を解消するためには、この運用をやめる必要があります

通常、割り当てを行う際はエクスプローラーのメニューから割り当てを選び

フォルダー名を入力して接続を行います

この時、「サインイン時に再接続する」とチェックをつけていると

PCを再起動するたびに古いNASにつながらなくなることがあります

なので上記のような運用はやめておきましょう

とはいえ、

ユーザー

え~今まで使えてたのに、不便だな…

という声もあるでしょう

安心して下さい!代案をご紹介しますね

代案.ショートカットを作成

まず、NASの共有フォルダへ接続します

接続後、アドレスバー部分を選択してデスクトップへドラッグします

リンクを作成、とでるのでそのままドロップします

ショートカットが作成されるので、これをダブルクリックすることでNASへ

接続することが可能となります

まとめ

今回はWindows10 20H2で古いNASに接続できない問題について対処法を

まとめてみました

  • SMB1.0を有効化
  • Workstationサービスの再起動
  • ネットワークドライブ割り当てをやめる

これら対策を試すことで、接続できる可能性がありますのでぜひ試して

みてください!

ただ、本来であれば古いNASは更新をするべきです

そのまま放置していると

  • 老朽化が進みNASが破損→データ消失
  • 今後のWindows10アップデートで使用不可になる

といったリスクも考えられます

何とか使えている今のうちに、対策をしておきましょう

以上、参考になればうれしいです

最後までお読みいただき、ありがとうございました!